湘南のお地蔵様 いぼ取り一色地蔵湘南台駅西口よりバス和泉橋で下車。川沿いの道を進み、三十三号線と書かれた橋を渡ると地蔵堂があり、中央に石造のいぼ取り一色地蔵が祀られる。
続・湘南のお地蔵さま いぼ取り一色地蔵
2022年1月10日 (江ノ電沿線新聞)
続・湘南のお地蔵さま 『いぼ取り一色地蔵』中島淳一
藤沢市 石川
藤沢市 石川
湘南台駅西口よりバスに乗り和泉橋で下車。向かいの川沿いの道を北へ三百メートル程進み、三十三号線と書かれた橋を渡ると地蔵堂があり、中央に石造のいぼ取り一色地蔵が祀られる。
永年の風雨で目鼻立ちもはっきりしないが、どっしりと存在感のあるお姿で蓮台に立つ。お堂は建立三百年の記念で平成十年に造られた石壇にのるが、逆算すると江戸時代中期頃の造像と思われる。
その名前の「一色」とはこの辺りの地名で、江戸時代の地誌『新編相模国風土記稿』にも「一色谷戸(やと)」として登場する。また「いぼ取り」の名の付く地蔵は全国に見られるが、医学の進んでいなかった時代には、いぼは様々な悪い病気を招く厄介なものと考えられていたようで、その考えは現代医学にも通じる。
よって昔の人々はそのいぼが治るようにお地蔵さまに願を掛けたのであるが、その方法としては地蔵尊の足元の石でいぼを撫でるとか、願を掛け治ったら大豆やどんぐりをお礼に納めるなど地域により様々である。
このお地蔵さまについて調べるうちに、何人かの皮膚科のお医者さんが、全国のいぼ地蔵について調べていることを知り、「いぼが取れたように」気持ちがほっこりとした。
永年の風雨で目鼻立ちもはっきりしないが、どっしりと存在感のあるお姿で蓮台に立つ。お堂は建立三百年の記念で平成十年に造られた石壇にのるが、逆算すると江戸時代中期頃の造像と思われる。
その名前の「一色」とはこの辺りの地名で、江戸時代の地誌『新編相模国風土記稿』にも「一色谷戸(やと)」として登場する。また「いぼ取り」の名の付く地蔵は全国に見られるが、医学の進んでいなかった時代には、いぼは様々な悪い病気を招く厄介なものと考えられていたようで、その考えは現代医学にも通じる。
よって昔の人々はそのいぼが治るようにお地蔵さまに願を掛けたのであるが、その方法としては地蔵尊の足元の石でいぼを撫でるとか、願を掛け治ったら大豆やどんぐりをお礼に納めるなど地域により様々である。
このお地蔵さまについて調べるうちに、何人かの皮膚科のお医者さんが、全国のいぼ地蔵について調べていることを知り、「いぼが取れたように」気持ちがほっこりとした。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2022年1月10日