大磯宿の企画展示県立大磯城山公園にある大磯町郷土資料館では、6月12日まで「めぐってみよう!大磯宿」と題する企画展を開催しています。
大磯宿の企画展示
2022年4月29日 (B.Stone)
県立大磯城山公園にある大磯町郷土資料館では、6月12日まで「めぐってみよう!大磯宿」と題する企画展を開催しています。江戸時代、大磯は曽我物語のヒロイン虎御前や、俳諧道場の鴫立庵、こよろぎの磯などで知られていました。かつての小島本陣の模型や休泊帳などの資料、大磯を題材としたさまざまな浮世絵などの展示から、江戸時代の大磯宿の様子を知ることができます。
「曽我十郎大磯通之図」です。曽我物語の曽我十郎と虎御前が鮮やかに描かれています。
大磯宿小島本陣の模型です。通常、本陣は宿場に1軒ですが大磯には3軒もあり、本展示では最近新たに見つかった石井本陣の間取りも展示されています。
大磯の名物は浜で採れる色砂利のさざれ石。バス停さざれ石付近には当時の東海道の面影が残ります。
大磯を題材とした浮世絵の数々です。曽我物語の登場人物や鴫立庵などが描かれています。
現在の鴫立沢で左が鴫立庵です。江戸時代から続く俳諧道場の鴫立庵では、その時々の庵主とのつながりで日本中から俳諧関係者が集う文化的な交流がありました。
約200年前の大磯宿の詳細を描いた分間延(ぶんけんのべ)絵図です。宿場だけでなく海沿いの集落の様子などもよくわかります。
現在の「こよろぎの磯」です。明治になると日本最初の海水浴場となり、気候の良さから別荘地としての人気も高まって、大磯は大きく発展しました。
参考文献:近世地域史研究の模索(岩田書院)
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2022年4月29日