続・湘南のお地蔵さま 金仙地蔵大船駅東口から鎌倉湖畔循環バスに乗り地蔵堂で下車。石造の金仙地蔵が祀られる。舟形光背を背負い優しい笑顔で合掌するお姿である。
続・湘南のお地蔵さま『金仙(こんせん)地蔵』
続・湘南のお地蔵さま
『金仙(こんせん)地蔵』
2023年4月13日 (江ノ電沿線新聞)
続・湘南のお地蔵さま(76) 『金仙(こんせん)地蔵』
鎌倉市 今泉台 中島淳一
鎌倉市 今泉台 中島淳一
大船駅東口から鎌倉湖畔循環バスに乗り地蔵堂で下車。来た道を少し戻ると道路脇に広い境内を持つ地蔵堂があり、石造の金仙地蔵が祀られる。舟形光背を背負い優しい笑顔で合掌するお姿である。
このお地蔵さまには不思議な話が伝わる。昭和四十年にこの地を住宅地とするため開発していたところ、土中よりこのお地蔵さまが掘り出された。そして霊験あらたかなことから現在の地に祀られ、地元の方々が地蔵講をつくりお世話をされている。
この尊像の正式な名前は金仙地蔵尊慈現菩薩といい、近くの古刹称名寺の住職により命名されたそうだが、現在の地名「今泉」の古地名である「金仙」からとられたもので、金仙とは仏陀(釈迦)を意味する言葉でもある。
この辺りは鎌倉と言っても鶴岡八幡宮周辺とは全く異なり、山を背にして自然が多く残る場所で、近くには鎌倉湖とも呼ばれる散在(さんざ)池があり、散策コースとしても有名である。
いつの頃にどんな理由で土に埋もれたかは定かでないが、突然始まった宅地開発工事の騒音で深い眠りからめざめ、また突如として土中から掘り出されて、さぞ驚かれたであろうが、これも何かの縁、この地区の善男善女を末永く慈悲の心で見守ってほしい。
このお地蔵さまには不思議な話が伝わる。昭和四十年にこの地を住宅地とするため開発していたところ、土中よりこのお地蔵さまが掘り出された。そして霊験あらたかなことから現在の地に祀られ、地元の方々が地蔵講をつくりお世話をされている。
この尊像の正式な名前は金仙地蔵尊慈現菩薩といい、近くの古刹称名寺の住職により命名されたそうだが、現在の地名「今泉」の古地名である「金仙」からとられたもので、金仙とは仏陀(釈迦)を意味する言葉でもある。
この辺りは鎌倉と言っても鶴岡八幡宮周辺とは全く異なり、山を背にして自然が多く残る場所で、近くには鎌倉湖とも呼ばれる散在(さんざ)池があり、散策コースとしても有名である。
いつの頃にどんな理由で土に埋もれたかは定かでないが、突然始まった宅地開発工事の騒音で深い眠りからめざめ、また突如として土中から掘り出されて、さぞ驚かれたであろうが、これも何かの縁、この地区の善男善女を末永く慈悲の心で見守ってほしい。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2023年4月13日