浮世絵とみる昔の暮らしの道具たち~生活・農耕・旅・お土産~
2024年8月7日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で「浮世絵とみる昔の暮らしの道具たち~生活・農耕・旅・お土産~」が開催されています。江戸時代の庶民の日常の生活、旅、仕事に関係する道具などが描かれた浮世絵とともに、「旅」「生活」「お土産」「業種」というテーマごとに藤沢市が所蔵する民俗資料が併せて展示されています。9月8日(日)まで展示されます。
各コーナーの展示概要を紹介します。
◆東海道五十三次コーナー「旅の装いと民具」
東海道五十三次コーナーでは、菅笠や草履、男性や女性の旅装束、旅の必需品(手形、印籠、弁当箱、旅枕、煙草、煙管など)などの民俗資料が浮世絵とともに展示されています。伊勢参り、大山詣、江の島詣などの浮世絵に描かれた当時の旅の装いや道具などと実物を見比べながら鑑賞することができます。
◆藤沢宿コーナー「日々の民具」
藤沢宿コーナーは、江戸時代の旅の宿や日常の暮らしのなかで使われた、箱枕、鏡台、行灯、小屏風、文机、櫛・笄などの様々な民具が浮世絵とともに展示されています。当時の生活の様子をうかがうことができます。
◆江の島コーナー「お土産」
旅といえば「お土産」ですね。江戸のお土産で人気があった大森村産の「麦わら細工」や小田原の「寄木細工」が描かれた浮世絵が展示されています。そして「江の島詣」のお土産である貝屏風や貝細工が浮世絵とともに展示されています。
◆企画コーナー「業種の民具」
企画コーナーは、江戸時代の様々な業種の中から、藤沢に関係の深い漁、養蚕、織物の手工業、農耕などにかかわる道具やその活用を描いた浮世絵などが展示されています。
◆関連展示「浮世絵とみる昔の暮らしの遊戯たち」
藤沢市民ギャラリー(ODAKYU湘南ゲート6階)常設展示室で、関連展示「浮世絵とみる昔の暮らしの遊戯たち」が9月16日(月・祝)まで開催されています。
この展示では、「遊び」をテーマにした浮世絵やおもちゃ、例えば、凧やコマ、浮世絵「組上絵(くみあげえ)」、将棋・囲碁、双六などが展示されています。藤澤浮世絵館の展示とあわせてご覧いただければと思います。
◆学芸員によるみどころ解説8月12日(月・休)に行われます。
・開催日:8月12日(月・休)
・時 間:11:00~/15:00~(各回同一内容・30分程度)
・場 所:藤澤浮世絵館 多目的室
・定 員:各回30人(当日先着順)
・参加費:無料
今回の展示は、藤沢市の所蔵する民俗資料が浮世絵とともに展示されています。そして、藤沢市民ギャラリーでも「遊び」をテーマにした展示が行われていて、江戸時代の庶民の生活や仕事をいろいろな角度から鑑賞できるユニークな展示だと思いました。藤澤浮世絵館や藤沢市民ギャラリーに足を運び、浮世絵に描かれた江戸時代の生活や道具と実物とを見比べていただければと思います。
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページでは、展示作品の解説が展示期間中掲載されていますのでご覧いただければと思います。
藤澤浮世絵館の公式ホームページ⇒こちら
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 ☑ 2024年8月7日