藤澤浮世絵館展示 江戸の祭神 弁財天と不動明王
2024年11月21日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で、「江戸の祭神 弁財天と不動明王」が開催されています。前期と後期に分けて展示され、前期が11月13日(水)~11月27日(水)、後期が11月30日(土)~12月15日(日)です。前期と後期で一部展示替えがあるため、11月28日(木)~11月29日(金)の2日間は休館となります。
江戸時代、多くの寺社仏閣への参詣は、信仰とともに物見遊山を目的とした娯楽の要素もあって、庶民の間に流行しました。江戸から近い参詣の場としては、弁財天信仰の江の島や、不動明王信仰の中心であった成田山新勝寺が人気を博しました。今回の展示では、船橋市西図書館から成田詣や不動明王信仰に関する貴重な浮世絵や資料をお借りして、藤沢市の所蔵する弁財天信仰のものとあわせて展示しています。
それでは各コーナーの展示概要を紹介しましょう。
◆東海道五十三次コーナー
東海道五十三次コーナー「ご利益を求めて 江戸の信仰」では、二代歌川広重の描いた「江戸名所四十八景」の中から、江戸市中の寺社を描いた作品が展示されています。また、大山詣をはじめとして山岳信仰を描いた浮世絵も展示されています。
◆藤沢宿コーナー
藤沢宿コーナー「縁起絵巻(写本)の世界にみる信仰」では、融通念仏絵巻(写本)と粉河寺縁起絵巻(写本)が展示されています。寺社の由来を描いた縁起絵巻の世界を通して、当時の人々の神仏に対する信仰が紹介されています。展示されているのは、明治時代の画家・猪飼嘯谷(いかい しょうこく)が写した作品です。
◆江の島コーナー
江の島コーナー「江戸の祭神 弁財天」では、江の島弁財天に関連する資料やご開帳などを描いた浮世絵が展示されています。時代を経て信仰され続ける弁財天の世界が紹介されています。
◆企画コーナー
企画コーナー「①江戸の祭神 不動明王」「②壮大なお家再興物語 南総里見八犬伝」では、船橋市西図書館からお借りした貴重な郷土資料や浮世絵が展示されています。
◆学芸員によるみどころ解説が12月8日(日)に行われます。
・開催日:12月8日(日)
・時 間:11:00~/15:00~(各回同一内容・30分程度)
・場 所:藤澤浮世絵館 多目的室
・定 員:各回30人(当日先着順)
・参加費:無料
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページでは、展示作品の解説が展示期間中掲載されていますのでご覧いただければと思います。
藤澤浮世絵館公式ホームページ⇒こちら
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 ☑ 2024年11月18日