モース記念碑 藤沢市江の島1 |
| 大森貝塚の発見者として知られるエドワード・S・ モース博士は、明治10年(1877)にシャミセンガイの研究で江の島に東洋初の臨海実験所を開設した。 わずか1ヶ月の滞在で多くの海洋生物を研究た功績を記念して、江の島入口の北緑地広場に記念碑が立てられている。江の島は日本の海洋生物学発祥の地と言える。 |
オリンピック記念噴水池 藤沢市江の島1 |
| 昭和39年(1964)の東京オリンピック開催を記念して 作られた噴水池。 噴水に設置された計5体のブロンズ像は、 日本芸術院会員で藤沢市在住の加藤顕清氏が製作したもの。噴水中央に弁財天、そのまわりを西洋・東洋の女性像が並んでいる。この噴水池は江の島入口の湘南港北緑地にあり、観光客の憩いの場となっている。 |
江島神社 藤沢市江の島2-3-8 |
| 安芸の宮島、近江の竹生島とともに日本三弁天とされる。 欽明天皇13年(552)に岩屋(御窟)に神を祀ったのが始まりとされ、 御窟を本宮といい、奥津宮を本宮御旅所、中津宮を上の宮、辺津宮を下の宮と呼んでいた。昔は江島明神と呼ばれていたが、仏教との習合によって弁財天女とされ、江の島弁財天として信仰されるに至った。 現在、海運、漁業、交通のほか、幸福・財産を招き、伎芸上達の神として信仰されている。 |
奉安殿 藤沢市江の島2-3-8 |
| 辺津宮の南隣にある八角円堂。「裸弁財天」とも 呼ばれる妙音弁財天像と八臂弁財天像を安置して いる。 妙音弁財天像は琵琶を抱えた全裸の坐像。 女性の象徴をすべて兼ね備えているといわれ、鎌 倉時代の傑作と名高い。鎌倉時代最盛期の作と見られる八臂弁財天像は県指定の文化財。 源頼朝は奥州の藤原秀衡調伏祈願のために文覚上人に命じてこの弁財天を勧請した。 |
八方睨みの亀 藤沢市江の島2 |
| 昭和51年(1976)に新築された奥津宮拝殿の天井部分には「八方睨みの亀」が残されている。 江戸時代の画家・酒井抱一が描いた原画は歳月と潮風で金箔等の損傷が激しく、江島神社宝蔵に保存されている。現在天井には片岡華陽画伯による復元画が掲げられている。 どこから見ても睨んでいるように見える不思議な亀の絵です。 |
江の島大師 藤沢市江の島2-4-10 |
| 九州の鹿児島にある高野山真言宗最福寺の別院として平成5年 (1993)に創建。真紅の仁王像が守る山門の奥に美術館を 思わせる石造の本堂があり、その中には屋内にある像としては 国内最大級ともいわれる高さ6mの赤不動像が本尊として祀ら れている。 本堂の中は自由に見学でき、毎日行われる護摩行に 参加することもできる。 |
山田検校顕彰碑 |
| 山田流琴曲の開祖・山田検校は、宝暦7年(1757)、江戸うまれ、幼くして失明するものの、琴を学び、人々に感銘を与える曲を多数作り、のちに山田流を興した。 代表作に「江の島曲」があり、実際に江の島に滞在して構想を練ったという。江の島と縁が深い山田検校の功績をたたえ、幸田成幸(露伴)撰の顕彰碑と検校の座像が建てられた。 |
恋人の丘「龍恋の鐘」 藤沢市江の島2 |
| 江の島岩屋のほぼ真上に位置する。「恋人の丘」に設けられた龍恋の鐘。 江の島に残る「天女と五頭龍」の恋物語にちなんで造られたもので、その伝説にあやかろうと多くの若者やカップルが訪れて鐘を鳴らす。 また、鐘のしたのフェンスには恋人達によってかけられた南京錠がたくさん。眺望もすらばらしく、晴れた日には伊豆大島が望める。 |
江の島岩屋 藤沢市江の島2 |
| 島の最奥部にある海食洞窟。古くは弘法大師や日蓮上人も修行したといわれ、江の島信仰発祥の地として崇められてきた。 養和2年(1182)には源頼朝が奥州藤原秀衡征伐を祈願したとも伝えられている。奥行152mの第1岩屋と112mの第2岩屋があり、ロウソクの炎に照らし出された石仏や岩壁が神秘の世界に誘ってくれる。 |
杉山検校の墓 |
| 江戸時代の鍼師、杉山検校の墓で、一周忌の命日、元禄8年(1695)5月18日に建立されたもの。墓碑の形は笠塔婆型で市指定史跡。 杉山検校は本名を杉山和一といい、慶長15年(1610)、伊勢の国に誕生。幼少の頃に失明し、有名な鍼医のもとで学んだが実らず、江の島弁財天に21日間籠もって礼拝を続けた結果、管鍼術という療方法を創案し、大成 したという。 |
江の島サムエル・コッキング苑 藤沢市江の島2-3-28 |
| 江の島の貿易商サムエル・コッキング氏が明治15年(1882) から造成した和洋折衷の庭園跡。総面積1万㎡を超え、園路、築 山、池、花壇のほか、広さ660㎡もの温室があった。 昭和24 年(1949)に「江の島植物園」となり平成15年(2003) には「江の島サムエル・コッキング苑」として新たに生まれ変わった。苑内には南洋の植物や四季の草花が植えられていて、目を楽しませてくれる。 |
江の島シーキャンドル(展望灯台) 藤沢市江の島2-3-28 |
| 江の島サムエル・コッキング苑の中にある展望灯台で、苑と同じく平成15年(2003)にリニューアルされた。避雷針まで入れた高さは59.8m(海抜119.6m)あり、その斬新なスタイルは江の島の新しいシンボルとして親しまれている。 高さ41.75m(海抜101.56m)のところガラス張りの展望フロア、さらにその上には屋外展望台があり、富士山や丹沢なのでワイドな眺望が楽しめる。1階にはエントランスのほか、カフェやグッズショップ、郷土資料室などもある。 |
稚児ヶ淵 藤沢市江の島2 |
| 島の西南端、岩屋の周辺に広がる、隆起現象でうまれた海食大地。屏風のように連なる断崖の真下にあり、打ち寄せては砕ける波と、富士山の向こうに沈む夕日の美しさで知られ、「かながわの景勝50選」にも選ばれている。 磯釣りの名所としても知られ、休日には多くの太公望でにぎわっている。稚児ヶ淵の名前は、かつて稚児の白菊がここから身を投げたことから付いたという。 |